解体工事のテクニック
自分の気に入った部屋を探すうえで、本当に大事なポイントはごく限られています。
情報誌の物件を紹介する記事のなかで、不動産業界独特の用語や言い回しを知り、間取り図の読み方の基本さえ押さえれば、情報誌を活用することは、だれにでもできます。
一見、難しそうな契約についても同じことがいえます。
契約書の読み方のコツを知り、トラブルの原因となりそうな点のいくつかに気を配るだけで、あなたの賃貸ライフに大きなプラスとなります。
部屋探しの真の目的は、不動産の専門家になることではありません。
自分の好みの部屋を探して、そこに住むことです。
決して難しいことではありません。
この本は、ひとり暮らしのビギナーが部屋を探していく中で、必ず役立つコツを、実際の部屋探しに即して紹介します。
時には実例を紹介しながら、わかりやすく説明しているので、あなたの部屋探しにも役に立つこと間違いなしです。
巻末には、賃貸ライフのケーススタディー集や首都圏のお薦めタウンも掲載しましたので、ぜひ参考にしてください。
ひとり暮らしを始めるうえで、最初の重要なステップとなるのが、部屋探しだ。
自分の気に入った部屋を探すには、自分の好みの条件を設定し、この条件にそってさまざまな情報を吟味する必要がある。
不動産屋や貸し主との交渉も必要だし、書類の準備や役所の諸手続きなど、実務的な作業もクリアしていかなければならない。
なんといっても一番重要なのは、お金だ。
東京でひとり暮らしを始めようと思ったら、事前の準備としてキャッシュで「100万円」が必要だといわれている。
首都圏で、賃貸の物件を借りる場合の初期費用は「家賃6か月分」が目安。
たとえば、家賃7万円の部屋だとしたら、契約時に42万円が必要だということだ。
最近の借り手市場のトレンドを反映して、「敷金・礼金0か月」という物件も出てきてはいるが、そういった物件は少数派。
大勢は「家賃6か月分」クラスと考えたほうが無難だ。
それぞれのお金の内容については後で詳しく説明するが、部屋を借りるだけでも、まずこれだけのお金がいるのだ。
ひとり暮らしにかかるお金はこれだけではない。
部屋が見つかれば、今度は引っ越し。
引っ越しの費用は、荷物の量や距離などによって違うが、だいたい家賃1か月分はみておいたほうがいいだろう。
このほか、暮らしの必需品ともいえる電話(加入権料約7万5000円)はすぐに使いたい。
テレビや冷蔵庫、電子レンジなどの家電品やテーブル、カーテン、ブラインドなどの家具を購入すると軽く 万円は飛んでいってしまう。
新生活のスタートの準備はできても、ふところがスッカラカンでは心もとない。
予備として、まとまったお金(5〜10万円は残しておきたいーというわけで締めて100万円なのだ。
こうしてみてくると、あながち根拠のない数字でもないことがわかるだろう。
こうした負担を少しでも軽くする方法を次に証明していく。
地方から上京した人が一様に驚く東京の高い家賃。
これだけの家賃を払えば、地方都市では家族が生活できるほどの広い部屋を借りることも可能である。
知識としてはインプットされていても、いざ自分が借りる段になると、愕然としてしまう人も多いことだろう。
希望がないわけではない。
東京の家賃はバブルの絶頂期に比べれば、大幅に下がっている。
都心の例でいえば、オフィス街の港区・三田がある。
もともとオフィスビルが多い地域だが、不況を反映して借り手がつかない。
そこで居住用の物件に変更したが、これまた人気が出ない。
当たり前のことで、バブル期に魚屋や八百屋など、暮らしに欠かせないお店の多くが地上げで消えていった。
いかに都心とはえ、そんな街に今さら住んでみたところで不便なのはわかりきっているからだ。
結果として、一部の都心の物件の家賃は下がらざるを得ないということだ。
都心以外でも家賃は低落傾向にある。
バブル経済のピークのころの家賃より平均で3割下がった地域もあるという。
この背景には、法の整備の影響もあるようだ。
生産緑地法の改正によって、市街化区域内の農地の固定資産税と相続税との極端な優遇措置が廃止され、宅地並み課税が実現した。
そこで、税金対策としてアパートやマンションが建てられることになった、というのだ。
物件は増えたが、不況が続くなか、部屋を移る人は少なく、供給過剰で空き部屋が一時増えた。
さすがに、最近では首都圏全体の賃貸物件の着工数はマイナスで、供給過剰も終わりつつある。
人気の地域では賃貸物件の空きも少なくなってきた。
景気が好転しない限り、賃貸を建てても人が入らないことを貸し主側は身にしみて知っている。
当分物件が急激に増えることはないだろう。
それでも、昨年末の最低だったころに比べれば、物件は豊富だといえる。
借り手市場は続いているし、賃貸生活を始めるにはいい時期であることに変わりはない。
「どんな街に住んだらいいのか」というのは、なかなか難しい問題だ。
ましてや、東京で初めてのひとり暮らしとなればなおさらのこと。
でも大丈夫。
ここでは街選びの決定的なコツを紹介していく。
徹底的に研究して自分のニーズに合う部屋を探してほしい。
まず、生活費をなるべく抑えたいという人にふさわしいのはどんな街か。
ずばり、学生街がお薦めだ。
23区内の学生街といえば、東京大学の赤門で有名な文京区・本郷界隈や、早稲田大学とともに発展してきた新宿区・高田馬場近辺が知られている。
本郷や高田馬場には、昔ながらの古い物件が多い。
「ふろなし・トイレ共同」といった部屋もまだある。
外食するなら、リーズナブルな定食屋さんがたくさんあるし、遅くまで開いている銭湯やコインランドリーも点在している。
「狭くてもとにかく都心に住みたい」という人には最適の街である。
都心をちょっと離れた東京近郊にも、大学・短大や専門学校が多い街や沿線がある。
練馬区・江古田、八王子市、神奈川県厚木市近辺などには、学生向けの物件が多い。
こうした街には、新築や設備の新しい物件も比較的多い。
学生街の魅力は安い物件が多いことと、物価が安いこと。
衣食住に便利な環境が整っていることだ。
お金のない学生が住みやすい街は、ひとり暮らしにはうってつけともいえる。
さて、学生街以外にも、物価の安い街はある。
例えば、街の一角に細長く続く商店街を持つ街は狙い目だ。
都内でいえば、豊島区・東池袋の日の出町商店街や、板橋区・大山の大山ハッピーロード、遊舗大山などといったところだ。
郊外の例だと、町田にある一番街、ターミナルロードなどの商店街。
近くの駅から電車で買い物に来る主婦もいるという。
つまり、それだけ物価が安い証拠。
こうした商店街が続いているのは、毎日通ってくるお客さんがいるから。
古い商店街がある街は、そうしたお客さんが住む住宅地がある街でもあるのだ。
当然、物件は豊富ということになる。
自分のことは自分でやることー、ひとり暮らしの最低のル‐ル。
朝出かける前にしまい忘れたカップは、帰宅後も朝と同じ位置であなたを待っている。
このカップはあなたが自分で片づけない限り、その位置を変えることはない。
ひとり暮らしのもう一つの顔がここにある。
炊事・洗濯・料理をやるのは、ひとり暮らしの大原則。
であるから、できるだけ便利な街に住みたいという人が多いのは当然のことだ。
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